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【プロフェッショナルパートナーの素顔】複数部署を経験したことで、事業部門・管理部門の両方の視点から物事を見る意識が生まれた

日本気象協会を支える気象・環境・防災のプロフェッショナルを紹介する「プロフェッショナルパートナーの素顔」。今回は、事業部門を経て、現在は経理と経営企画の2つの部門で活躍するプロフェッショナルパートナーが語ります。

西田 尚史(にしだ なおふみ)
日本気象協会 本社 財務部
山口県下関市出身。大学では農芸化学を専攻し、2010年に日本気象協会に入社。東北支社や東京の本社でテレビ・ラジオなどのメディア系業務を担当したのち、現在は経理課と経営企画室を兼務し、会社の財務を裏方として支えている。気象予報士。飼っている熱帯魚を眺める時間が何よりの癒し。

山口県下関市出身 冬の季節風に吹かれた子ども時代

出身地は山口県下関市です。大学入学までずっと下関市に住んでいました。下関市は海に面しているため、夏は35℃を超えることはほぼなく、冬も気温がマイナスになることはめったにありません。日本の中でも穏やかで過ごしやすい地域だと思います。
穏やかな地域、といいつつも…わたしが住んでいた地域は海(響灘)に近かったため、冬に吹く北西の季節風がとても強く気温以上に寒かったです。小学校が遠かったので、冷たい季節風を真正面に受けながら、30分以上かけて登校してました。あれは辛かったです。

最近の趣味は、飼っている熱帯魚を何も考えずに眺めることです。ちょっとした仕草が可愛いらしくて、ストレスなど忘れてしまう癒しの存在です。熱帯魚たちは、私の目からは気楽に生活しているように見えるので(実際は違うのでしょうけど…)うらやましいというか、このような生活をしてみたいなと思いますね。

気象に携わる仕事ができて、とても幸せ

大学では農芸化学を専攻し、温室効果ガスに関する研究を行っていました。研究フィールドは大学の近くにある山で、そこで土壌やガスのサンプルを採取し、実験室に持ち帰って土壌やガスに含まれる成分を分析測定していました。実験室など屋内で行う作業が多かったので、自然の中で行うフィールド作業は良い気分転換になっていました。
 
気象に関する仕事をしようと思ったきっかけは「子どものころから純粋に気象が好きだったから」ですね。なぜ好きになったのかは覚えていませんが、実家が農業を営んでいるので、気象がとても身近な存在だったというのがあるのかもしれません。
家族が天気予報を毎日欠かさず確認していましたので、自分も日ごろから天気予報に触れていました。いつの間にか好きになったのだと思います。思い起こせば、子どものころの夢は気象に関する仕事をすることでした。気象に携わる仕事ができて、とても幸せ者だなと思います。

放送局担当を経て、現在は経理課と経営企画室を兼務

入社後は東北支社に6年ほど在籍し、その後本社に異動しました。現在所属している経理課に在籍して3年目になりますが、経理課に異動するまでは、東北でも東京でも主に放送局などメディア系のお客さまを担当していました。
テレビで放送される気象画面のシステム調整といった技術的な仕事や、アナウンサーが読む原稿の作成、ラジオで気象解説を行う仕事など、気象予報士としてのスキルが生かせる日本気象協会ならではの仕事を経験しました。
 
現在は経理課と経営企画室を兼務しています。どちらかというと経理課の仕事がメインです。経理課では、主に取引先への支払いや従業員の立替精算など、支出に関する処理を担当しています。事業部門の皆さんが円滑に仕事を進められるよう、裏方からお手伝いしています。
経理課に異動してからは社内のさまざまな部署の方と接する機会が増え、社内の方から経理処理に関する問合せを受けることも増えました。最近はインボイス制度の質問を受けることも多いです。

前例のないインボイス制度への対応 「走りながらシステムを調整」

インボイス制度の導入は、多くの経理の皆さんも同じだと思いますが、やはり大変でした…。初めての経験で前例がないため、漠然とした不安がありました。国の方針もはっきりと定まらない状況でしたが、税理士さんなどプロの力も借りながら手探りで準備を進めました。システム設計をする際は、今後内容が変わる可能性も考慮しながら、柔軟性を持たせて進めていくことを重視しました。インボイス制度の導入準備は「走りながら調整していく」といった感じでした。
 
一般的にも言われることかと思いますが、経営企画室と経理課の仕事は親和性が高いと感じます。例えば、経営企画室では、経営指標などから経営分析を行いますので、分析の基となる決算書の数字を理解するためには、会計に関する知識があると有利になります。経理課では日々の仕事で会計の知識を使いますので、抵抗なく分析検討を進めることができています。

事業部門と管理部門の両方を経験したことで、両方の視点から物事を見ようとする意識がついた

事業部門と管理部門の両方を経験したことで、両方の視点から物事を見ようとする意識がつきました。
所属部署に関わらず会社として最終的に目指す方向は同じですが、事業部門と管理部門では目先の目標が異なるため、物事の捉え方が変わってきます。経理や経営企画といった管理部門に異動してからは、仕事を進めるにあたり、今まで以上に会社の規程などルールに関する意識を高く持つようになりました。
ルールのなかで両部署の意向をどのように調整するか悩むことが多々ありますが、両部署での経験があるからこそ、それぞれの状況を想像することができ、少なからず役に立てる部分もあるのかなと感じます。

チームで仕事を進めるために必要なことを痛感

メディア系の部署で仕事をしていたとき、作業量に圧倒されて手が回らなくなり、上司や同僚の協力を得て何とか仕事を遂行できたことがありました。チームで仕事を行うことの重要性は認識しているつもりでしたが、そのためには上司や同僚との細やかな情報共有や調整が必要だということを痛感しました。
お客さまにとって、私たち日本気象協会にとって、一番しなければならないことは何なのか、そのためにすべきことは何なのかを強く意識する出来事でした。この出来事をきっかけに、全体を俯瞰的に見ることを心がけるようになりました。

日本気象協会の看板を背負って仕事をしている

どの部署で仕事をしているときも、「日本気象協会の看板を背負って仕事をしている」ということは忘れないように意識しています。
たとえば、周りの人からは天気のことは何でも知ってるだろう、という意識で話しかけられます。決してそんなことはないのですが…(笑)なので、尋ねられても困らないように、特に社外の方とお話するときは、事前に最新の天気予報を確認するように意識しています。ビジネスシーンでは、天気の話は会話のきっかけになることも多いですよね。皆さん興味を持って聞いてくれます。うれしい反面、適当な情報を伝えるわけにはいかないので、責任をもって話すようにしています。

個性豊かで、気象に興味のある技術者集団

日本気象協会で働く人たちを一言で表すと、やはり「気象に興味のある技術者集団」という印象です。
特にメディア系の部署に在籍していた時は、普段の会話でも、気象に関する話題になれば専門用語がバンバン出てきますし、皆さん自信を持って発するので言葉に強い力を感じていました。もちろん私も気象が好きなので、深い会話ができるのはとても楽しいです。あとは、個性が豊かでユニークな人が多いなぁという印象もありますね。経理課は社内のさまざまな方と接する機会が多いので、多くのメンバーとコミュニケーションが取れて勉強になることが多いです。

各地の気象を実体験することで生まれる言葉の重み

気象の仕事を目指す皆さんにお伝えしたいことは…日本は地域によって気候が大きく異なるので、色々な場所を実際に訪ねて、肌で地域の気象に触れてみてることをおすすめします。
インターネットや書籍から多くの情報を得ることはできますが、実際に身をもって体験すると、得られるものが違います。
気象に関わる仕事をしていると、あらゆる地域の方と会話をするシーンがあるかと思います。実体験に裏づけられた言葉には、重みが生まれます。
 
気象は生活に密着している情報で、人々の行動に大きな影響を与えるものです。一般の生活者から事業者まで、さまざまな立場の人が、それぞれの判断のために気象情報を活用しています。気象情報を提供する会社として、使命感を持って気象情報を提供する責務があると思いながら、日々仕事をしています。

日本気象協会について詳しくはこちら
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