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【プロフェッショナルパートナーの素顔】電力の需給調整と気象会社との関係について

日本気象協会を支える気象・環境・防災・メディアコミュニケーションのプロフェッショナルを紹介する「プロフェッショナルパートナーの素顔」。今回は、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を見据えて、高精度な風力発電出力予測を提案するプロフェッショナルパートナーが語ります。

松田 真(まつだ まこと)
日本気象協会 環境・エネルギー事業部 エネルギー事業課 
愛知県豊川市(旧:音羽町)出身 2013年4月に入社し、 風力発電出力予測に関する調査・解析、技術開発、営業、事業広報など多方面の領域を担当。
気象予報士、技術士(応用理学部門)、熱中症予防指導員
趣味は自転車での長期旅行。
北海道1周、四国1周、九州縦断をはじめ海外ではオーストラリアやスペイン、ポルトガルを自転車旅した経験を持つ。また野草や草花を好み、休日は息子たちと自宅の家庭菜園を営むアウトドア派。

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フィールドワークやアウトドアの環境が好き

わたしは愛知県豊川市の出身です。物心がついた頃から暑がりで、学校のクラスに1人くらいはいた「冬でも薄着の人」でした。暑がりなのですが一方で霜焼け体質でもあり、小学生時代は毎年のように耳の片側だけが霜焼けになっていました。自宅から小学校まで農道の一歩道を30分ほどかけて通学していたのですが、冬になると常に北西風が顔に当たっていたんですよね。

小さい頃から野草を含む植物全般が好きで、休日は自宅の花壇や家庭菜園をいじっていることが多いです。今の職場ではよく「日焼けしているね」と言われます。あまり屋内にいることが少ないからかもしれません。
わたしはもともと自転車での長期旅行が好きで、日本気象協会への入社直前にはオーストラリアのシドニーからケアンズまでを3週間かけて自転車旅しました。また入社後は北海道1周をはじめ、スペインやポルトガルも自転車で旅しています。

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オーストラリア クイーンズランド州を自転車旅している時の風景から

いま興味があることといえば、2022年11月8日に迫ってきている「皆既月食」です。昨年、2021年11月の部分月食は家族と一緒に見たのですが、今回の皆既月食は日本全国で条件よく見られるそうですので息子達にも見せてあげたいなと思っています。晴れてくれるといいですね。(日本気象協会「星空指数」)
また、いつかは「皆既日食」も見てみたいと思っています。もっとも次に日本で皆既日食が見られるのは2035年とのこと。ずいぶん先のお話ですね。

風力発電出力予測 という仕事について

わたしは日本気象協会にて風力発電出力予測に関する調査やデータの解析、関連技術の開発、そしてその営業や部門の広報などを担当しています。

「ソーラーカーレース鈴鹿2018」での仕事風景から

「ソーラーカーレース鈴鹿2018」での仕事風景から

昨今は太陽光や風力をはじめとする再生可能エネルギーの大量導入により、電力の需要量だけではなく、これをまかなうための供給量も気象によって変動するようになりました。
例えば、電力の需要量は気温に、また供給量は日射量・風速などの変動に大きな影響を受けるため、電力の需給調整にあたっては気象予測の活用が必要不可欠なのです。

特に、電力需給の「ひっ迫時」に需要量・供給量の見込み違いをしてしまうと、最悪のシナリオの場合は広範囲な大規模停電につながってしまう恐れがあります。気象情報を提供する私たち日本気象協会の使命も大きいと考えています。

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今後日本では陸上風力だけでなく洋上風力の導入もさらに進み、それらを最適制御するための予測情報の重要性が社会活動の中で一層高まると予想しています。
ただ、風力発電の原動力となる「風」は周辺地形などの影響をとても受けやすく、他の気象要素に比べて予測が難しいため、日本気象協会では現在進行形で予測技術の高度化に注力しています。 

太陽光・風力発電をはじめとした再生可能エネルギーや、それらを管理するための蓄電システムの導入が進むにつれて、気象情報の活用用途も多様化しています。多様化するユーザーやニーズに応えるため、従来の情報提供方法に加えて、新たにエネルギー事業者向け総合APIサービス「ENeAPI」を展開しています。
高度化した予測技術をより使いやすい形でお客さまへ提供できるよう、今後もサービス拡充に努めていきます。

仕事のなかで大切にしていること

まず何よりも「楽しく仕事をする」こと。これに尽きます。
もちろん大変な場面も多々あるのですが、他の職員とのコミュニケーションも含め、日々楽しみを見つけながら仕事することを心掛けています。
またわたしの立場では複数の仕事を並行しながら処理することになるため、1日の終りに「本日の仕事内容」「次回出社時の仕事予定内容」「直近の主な締め切り事項」の3点を箇条書きで整理するようにしています。これは頭の整理に役立っていますね。

仕事のなかで大切にしていること

また、若い職員などを指導する際は「お客さま側から見ても理解しやすい資料作り」を意識しています。私が入社したばかりの頃も先輩職員から丁寧に指導いただいた経緯があります。入社してから10年が経ちましたがまだまだ発展途上です。それでも、当時学んだことや私の経験を踏まえつつ、若い職員へどんどん継承していければと思っています。
 
おそらく日本気象協会=「気象情報の提供」というイメージが強いと思いますが、情報提供の前に自社で行う「調査・解析」の仕事もとても大切です。日本気象協会はこの独自で行っている「調査・解析」の能力を磨きながら、気象情報としてクライアント企業へ提供しています。
私が従事しているエネルギー事業をはじめ、日本気象協会が携わっているサービスの範囲は多岐にわたります。日本気象協会がもつ最新の気象デジタル技術やサービス群をより多くのお客さまに感じていただけるよう、私は「高精度な風力発電出力予測を提案するプロフェッショナルパートナー」として活動を続けていきたいと思います。

* 記載内容(役職、数値、固有名詞等)はすべて取材時の情報です

日本気象協会について詳しくはこちら
https://www.jwa.or.jp/

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エネルギー事業者向け総合APIサービス ENeAPI
https://www.jwa.or.jp/service/energy-management/solar-power-06/

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