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【プロフェッショナルパートナーの素顔】これまで学んできたことは分野が違ってもどこかでつながる

日本気象協会を支える気象・環境・防災のプロフェッショナルを紹介する「プロフェッショナルパートナーの素顔」。今回は、テレビ・ラジオでの気象解説の経験をいかして、新たにエネルギー分野の仕事にチャレンジするプロフェッショナルパートナーが語ります。

小原 由美子(こはら ゆみこ)
日本気象協会 関西支社
京都府京都市出身。金融機関、地元テレビ局での勤務を経て日本気象協会へ入社。テレビ・ラジオでの気象解説や講演を経験し、今年の7月からはエネルギー事業を担当。
気象予報士、防災士、熱中症予防指導員研修講師。推し球団はオリックス・バファローズ。

京都の自然豊かな環境のなかで育つ

京都府京都市出身で、西山のふもとの大変のどかな環境で育ちました。竹林が多く、竹取物語の舞台になったとも言われています。春になると毎日食卓にたけのこ料理が並んでいました。秋には、亀岡盆地からの霧が流れ込み、朝起きたら辺り一面真っ白ということもよくありました。冬は市街地よりも雪が積もり、通勤通学に苦労しました。

気象の世界を目指したきっかけは「”お天気おじさん”こと、福井敏夫さん」

気象に関する仕事を目指したきっかけは、小学生の時に”お天気おじさん”こと、福井敏夫さんの講演を聞いたことです。生まれて初めてお会いする有名人が福井さんという、なんとも渋い出会いでした。大学卒業後は金融機関に就職しましたが、ふと、福井さんの思い出が蘇り、地元テレビ局で働きながら気象予報士を取得、テレビ出演をもって気象予報士デビューを果たしました。
実はこれには、不思議なご縁もありました…勤務した金融機関の支店の隣が「京都地方気象台」だったこと、その後に勤務した地元テレビ局の当時の取締役が、なんと小学校時代に福井敏夫さんを講演に呼んでくださった方だったというエピソードがあります。

エネルギー事業とメディア・コンシューマ向け事業を兼務中

現在は関西支社の環境・エネルギー事業課に所属し、エネルギー分野のお客さまへの気象コンサルティングや情報提供業務に携わっています。今年の7月に着任したばかりなので、エネルギー分野についての勉強を続けているところです。また、メディア・コンシューマ事業課も兼務しており、主に関西エリアのテレビ局、ラジオ局の営業窓口として、荒天時のフォローやご提案等を行っています。tenki.jpの日直予報士記事(https://tenki.jp/forecaster/)も継続して発信しています。これまで長く所属した情報サービス課では、テレビ・ラジオでの解説業務や花粉予測、講演を担当してきました。

テレビ・ラジオでの気象解説の経験がエネルギー分野の仕事でも役立っている

テレビやラジオで一般の方にもわかりやすい解説を心掛けてきた経験が、現在携わっている電力会社向けネットミーティングにいかされています。専門用語だけで説明するのではなく、他の言葉に置きかえるなど、より理解していただけるよう工夫して話すようにしています。テレビやラジオ解説では生対談も多かったため、皆さんが今知りたいことを意識しながら話す姿勢も役に立っています。

後輩には、なぜこの仕事が必要なのかの「理由」を伝える

関西支社には若手職員も多くいます。後輩へ仕事を教えるときに意識していることは、業務の背景や、なぜこのような作業が必要なのか等の「理由」も伝えることです。手順だけでは頭になかなか入らず、単純作業になりがちなため、仕事の先にあるお客さまを意識しながら従事してもらうことができればと思っています。また、長所を引き出せるよう、どちらかというと「褒めて育てる」スタイルを意識しています。とはいえ、注意もするため、怖い先輩と映っているかもしれません…。

これまで学んできたことは、分野が違ってもどこかでつながる

このnoteの読者さんのなかには、気象に関する仕事を目指している方もいらっしゃるかもしれません。私は大学の専攻が文学部国文学科で、気象の分野とは全く異なりますが、理系に精通していなくても気象の仕事に現在従事しています。これまで学んできたことは、分野が違ってもどこかでつながると思います。業務では文章を書くことも多く、学生時代に長文課題を沢山書いた経験がいかされています。進みたい分野の知識を深めることも大切ですが、案外、別分野の視野を広げることも大事と思っています。ただし、自身の経験を踏まえると…もし気象に関するお仕事を目指すのであれば、気象予報士の資格は早めの取得をおすすめします。

「人とのつながり」と「感謝の気持ち」を大切に

仕事をする上で忘れないようにしているのは「人とのつながり」と「感謝の気持ち」です。「人とのつながり」は、お客さまはもちろん、職場の皆さんや、これまでお会いした全ての方々とのつながりです。一度離れても再びつながることがありますし、助けていただくことも多く、大切にしています。また「感謝の気持ち」は忙しい時ほど忘れがちなので、普段からなるべく言葉にして伝えるよう心がけています。

休日はメリハリをつけてリフレッシュ 「鉄分」補給も忘れずに

休日は、ゆっくりする日と活動する日を設け、体力および気力回復に努めています。推し球団のオリックス・バファローズの試合観戦に行ったり、時折「鉄分」不足に陥るため、鉄道に乗り写真を撮りに行ったりもしています。旅行も好きで、テーマを決めてふらっと旅に出ることがあります。温泉に入り、美味しいお料理とお酒をいただき、元気を充電しています。

日本気象協会について詳しくはこちら
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