【プロフェッショナルパートナーの素顔】北海道で「今、知りたい」気象情報を伝える
日本気象協会を支える気象・環境・防災のプロフェッショナルを紹介する「プロフェッショナルパートナーの素顔」。今回は、北海道のテレビで気象情報を届けているプロフェッショナルパートナーが語ります。
テレビで気象情報を伝える気象キャスター
現在は、NHK札幌放送局の番組「おはよう北海道」(7:45~8:00)と「ひるナマ!北海道」(11:30~11:54)の中で、気象キャスターとして気象情報を伝えています。ラジオでの気象解説や、北海道支社で気象予測当番を担当することもあります。最近では、道路防災の講演会に登壇し、約200名のお客さんに向けて気象・防災情報について講演しました。
視聴者が「今、知りたい」情報を伝える
テレビやラジオの気象解説で大切にしているのは、視聴者やリスナーが「今、知りたい」と思っている情報を想像して伝えることです。例えばテレビだと朝の準備をしながら、ニュースを「ながら見」をしている人も多いと思います。気象情報を解説するときは、なるべく予想気温を数字で言うようにするなど、テレビ画面を見なくても伝わる情報になるように意識しています。
先日の道路防災の講演会では75分間という講演時間を考慮して、見ている方が飽きないような工夫を心掛けました。いくつか笑いのポイントを考えていたのですが、自分がこれまでに経験してきた講演会のなかで、一番の多人数だったことと、会場の広さに圧倒されてしまい、滑り気味の所が多々あったのが反省点です…。
正確な情報を伝えるために「自分を疑う」ことを忘れない
日頃仕事をしているなかで忘れないようにしているのは、「自分の仕事が一番怪しい」という言葉です。気象予報士として、正確な情報を伝えなければならない立場だからこそ、自分の準備した内容に誤りがないか、常に疑いの目をもって確認するようにしています。
気象が激甚化する中、気象情報を確認する手段は従来のメディア以外に、スマホアプリやSNSなど多岐に渡るようになりました。防災に関する情報もハザードマップや危険度分布(キキクル)など、新たな情報が年々増えてきています。日々、何気なく天気予報を見る機会のほうが多いと思いますが、気象や防災に関する情報をどのように受け取るか、ご自身のなかでアップデートするタイミングを年に1度設けていただけたら嬉しいです。
* 記載内容(役職、数値、固有名詞等)はすべて取材時の情報です