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あなたは知ってる?「177」 今も現役で提供されている理由

こんにちは!日本気象協会 公式note「Harmonability style」編集チームです。
前回の「【動画あり】あなたは知ってる?「177」 古くて新しい?耳で聞く天気予報」に引き続き、今回は少し昔から現在の177についてのエピソードをお届けします。

177は各地域の天気予報を聞くことができる3桁番号サービスです。インターネットが普及する前は、出先で天気予報を確認したいときやテレビやラジオで天気予報をやっていない時間帯など、さまざまな場面で活用されてきました。
 
サービス開始から1997年までは担当者が音声の吹き込みをしていた177天気予報電話サービス。今回の記事では1998年から現在までの177がどのような仕組みで提供されているのかを、177の開始当初から業務を担当している日本気象協会がご紹介します。

歴史的アイテムに驚き!

本題に入る前に、ひとつ驚きの情報を!
前回公開したnote「【動画あり】あなたは知ってる?「177」 古くて新しい?耳で聞く天気予報」を読んだ日本気象協会のベテランメンバーから、昔177の音声を吹き込む際に使っていた鉄琴(※)を自宅で保管しているとの連絡がありました!日本気象協会 関西本部 京都支部(当時)で1980年代中頃まで実際に使っていた鉄琴です。せっかくなので写真を撮って送ってもらいました。
 
※鉄琴に関するエピソードは是非、前回の記事をご覧ください。

177の収録で実際に使用していた鉄琴(左:4音 右:5音〔共鳴箱つき〕)

「ピンポンパンポーン」のチャイム専用の、無駄のない、とてもシンプルな鉄琴です。博物館に展示してもいいのでは!?との声も出たくらい、レトロで歴史を感じるアイテムに、Harmonability style編集チーム一同感動しました。
こんな風に気象の歴史にしっかり携わっているのも、創立72年の民間気象会社の老舗、日本気象協会ならではの強みです。
 
それでは、改めまして少し昔から現在の177サービスについてご紹介します。

1998年~2018年 合成音声に進化

177サービスの提供は、これまでの人間による音声の吹き込みから、業務の効率化や即時対応が出来るように仕組みを少しずつ変えていきました。
1998年頃からは天気予報(晴れ、雨など)は自動で「音片」と呼ばれるフレーズや単語ごとのアナウンサーの音声ファイルを組み合わせてテキストファイルを生成し、NTT東日本/西日本側の装置で音声合成をするようになりました。天気概況(天気予報に対しての解説)に関しては日本気象協会の担当者が毎回手動で音片を選択してテキストファイルを生成していました。作成後は、担当者が実際に177に電話をかけ、天気予報や天気概況に誤りがないかはもちろん自然な音声になっているかを確認していました。
このころは都道府県単位ではなく、エリアごとに対応をしていました。

2019年~現在 完全に自動音声へ

現在は気象庁発表の気象情報を元に、日本気象協会では177用のテキスト文を自動で生成し、音声ファイル化しています。その音声ファイルをNTT東日本/西日本へ送信しています。
ほぼ自動化されているため、今では全国の予報を東京の本社で一括対応しています。
現在、177に電話をかけると耳にすることが出来る天気予報はこのように作られています!


実際にNTTに送付しているテキスト文例

ちなみに177の前に市外局番をダイヤルすると、現在地ではない他の地域の天気予報も聞くことができるそうですよ。

177サービスに対する思いを現在の担当者に聞きました


(宮内)
今はさまざまな方法で天気を知ることができるため、177サービスの利用件数は年々減少傾向ですが、パソコンやスマートフォン操作が苦手なお年寄りの方や、視覚障がいのある方にとっては、今も変わらず「177」は大切な情報源です。
そのような方達にとっては、177サービスは災害時に命を守る重要な情報を知るための手段のひとつでもあります。
必要としてくれる方に、信頼できる情報を確実に提供することが責務と思って従事しています。
 
 
(高森)
どんな時でも177を聞くことができるように、第一に安定的な運用に努めています。現在、天気予報をインターネットやスマホで簡単に見ることができますが、音声で気軽に時間を問わずに聞くことができるサービスは現状ありません。
天気予報や気象に関する警報・注意報は災害が発生している状況では、必要な情報の一つです。災害時には通常の通りに情報が入手できない可能性があることを想定して、複数の情報入手手段が必要だと考えています。177は万が一の時に天気予報に接するための最後の砦だと考えています。
 
 
(山口)
私(30代)は子どもの頃から親に依頼されて日常的に177に電話を掛けていたため、各時代の音声を聞いたことがあり、世代的には珍しく本サービスには思い入れがあります。
ITが発達した21世紀でも現役な177は、自治体や船舶の業務フローに組み込まれていたりする重要なサービスです。
また、私自身NTT西日本エリアの担当者として、日々西日本エリアでサービスに影響が出そうな事案が起こっていないか、目を光らせています。
 
 
インターネットが普及した今の時代も大切な「177天気予報電話サービス」。いざという時のために、読者の皆さまもこれから「177」にかけてみませんか?(※)

177の使い方(気象庁HP)↓ ↓

※177の利用には通話料がかかります
※お使いの携帯機種によっては(市外局番)+177 とダイヤルする必要があります

日本気象協会 公式note「Harmonability style」では、今後も日頃目にする天気予報や季節の情報などの開発秘話や、気象データの意外な活躍場所など、ここだけの話をお伝えしていきます。

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