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#桜前線レポートの参考に!日本気象協会 「2023年 桜の開花予想」 

こんにちは!日本気象協会 公式note「Harmonability style」編集チームです。
 
3月に入り、関東や東北、北陸の一部では3月上旬の日平均気温の平年差が+4℃を超えるなど暖かい日が増えてきましたね。
(この記事の公開日、3月17日は各地で気温が急降下。寒暖差が大きくなるため、暖かい服装でお過ごしください…!)
日本の春といえば桜の風景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
本格的な春の到来を目前に、現在noteでは#桜前線レポートのお題が開催されていますので、今回は日本気象協会が発表する「桜の開花予想」についてご紹介したいと思います。昨年秋の#紅葉前線レポートに引き続き、noteクリエイターの皆さんの#桜前線レポートの参考になれば嬉しいです。

2023年 桜の開花予想

今年の開花は、3月14日に東京からスタートしました。その後も横浜や岐阜から開花の便りが届いています(2023年3月17日9時現在)。
そのほかの地域の開花予想など、最新の「桜の開花予想」を全国地図でご紹介します(2023年3月16日発表)。

この先、17日には福岡や名古屋、18日には甲府、前橋などで開花する見込みで、3月末までに九州から東北南部にかけて広く開花した後、東北北部の盛岡や青森でも、それぞれ4月10日、4月13日と、統計開始以来最早に迫る早さで開花する予想になっています。
桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡り、4月22日に函館、26日に札幌で開花する見込みです。
 
 続いて満開日の予想ーーー
 
3月中は高温傾向が継続する見込みのため、満開日も全国的に平年より早くなる予想。3月下旬には九州から関東の広い範囲と、北陸や甲信、東北の一部で満開となり、東京では3月23日に満開となる見込みです!
全国的に平年より早く満開を迎える地点が多くなる予想ですが、東日本ほどその傾向が強く、関東甲信、北陸、東北地方では平年より10日以上早く満開を迎えるところもある予想です。
 
ということで…お花見や#桜前線レポートの計画は早めがよさそうです!

最新の桜の開花予想をチェック

最新の桜の開花予想は、日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp」からご確認いただけます。
全国84地点の桜の開花・満開情報をご紹介しています。

noteの #桜前線レポート に、日本気象協会の桜開花予想をぜひご活用ください。朝晩と日中の気温差が大きいので、お出かけの際には最高気温だけでなく、お出かけの時間帯やお帰りの時間帯の気温などを天気予報でチェックすることもお忘れなく。

「開花」「満開」って誰がどう決めているの?

日本気象協会では、いつ「開花」「満開」となるかを予想しています。ではその「開花」「満開」は誰が決めているのかをご存じでしょうか?

まずは日本気象協会が予想している桜の木は大きく分けて2種類あります。

(1)    気象庁や地方気象台が管理する「標本木」
(2)    自治体や公園などが管理する桜の木

「標本木」とはその名の通り、気象庁が基準としている木です。全国各地に合計58本あり、日本気象協会では沖縄県(石垣島、宮古島、那覇、南大東島)と鹿児島県の名瀬を除く53本の桜の木を予想の対象としています。

桜の種類の多くは「ソメイヨシノ」で、北海道の5地点(稚内、旭川、網走、帯広、釧路)は「エゾヤマザクラ」が対象です。

*沖縄県や名瀬の桜は「ヒカンザクラ」です 

この「標本木」は気象庁が「生物季節観測」を目的に定めており、桜の木以外にもうめかえでいちょうあじさいの標本木もあります。季節の遅れや進み具合、気候の違い、変化などを総合的な気象状況の推移を把握するのに用いられています。

(2020年まではうぐいすの初鳴きやほたるの初見など、動物も対象となっていました!)

そして桜についても「開花」「満開」を気象庁(気象台)の職員さんが観測・発表しています。

発表の基準は以下の通りです。

開花日・・・標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
満開日・・・標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日

標本木以外の(2)自治体や公園などが管理する桜の木 についても、日本気象協会に協力してくださっている機関が気象庁と同じ基準で観測して、情報提供をしてくださっています!

予想の仕方は?

日本気象協会では花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
日本気象協会は2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で17年目の取り組みなんです!
 
開花予想に使うデータは2つです。
 
①     前年秋から予想作業日前までの気温観測値
②  予想作業日から開花時期までの気温予測値
   (日本気象協会ポイント予報および長期予報)
 
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。

ちなみに予想時はデータの分析だけでなく、実際に桜の観察も行っています。全国の日本気象協会の支社・支店のメンバーが、近くの気象台の標本木の様子を確認し、予想時の参考にすることもあります。
標本木でなくても、近所の桜を「マイ標本木」として、定点観察している職員もたくさんいて、これもひとつの「日本気象協会あるある」といわれています。

世界中の多くの方を魅了する日本の桜。日本気象協会の桜の開花予想をご参考に、ぜひ今年も桜の季節を楽しんでください!そして読者の皆さまの#桜前線レポートを拝見することを日本気象協会 公式note「Harmonability style」編集チームも楽しみにしています!
 
 
日本気象協会 公式note「Harmonability style」では、今後も日頃目にする天気予報や季節の情報などの、開発秘話をお伝えしていきます。

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